仕事は準備の時点で差がついている
スポーツでは準備は当たり前
スポーツは試合に向けて練習をするのは当たり前です。試合のためには長い期間練習(=準備)することが通常です。練習のメニューも、コーチやトレーナーと相談して綿密に計画して、試合本番では練習でやっていないことに挑戦することはほとんどありません。練習結果をそのまま試合で発揮すればいいのです。
仕事では準備している人のほうが稀
一方、仕事になると、仕事の練習している人はほとんどいません。会社から練習の機会が与えられることも殆どなく、経験者と一緒に仕事をする機会が与えられるくらいです。仕事は目で見て盗めと言われるくらいです。
皆、一生懸命働いているけれども、仕事の準備をちゃんとやっている人は一握りしかいないというのは不思議な話です。
その証拠に、仕事量に波があるような職場の場合、仕事の波が途絶えたときには、だらだらとゆっくり仕事してしまったり、仕事に余裕があるからといつもより早く帰る人がほとんどです。スポーツであれば、試合の日じゃないからと言って練習で手を抜くような人は絶対に勝負に勝てませんね。仕事でも、このように準備を怠る人は良い仕事ができるはずがないのです。
仕事では準備をやりにくい理由
仕事でも準備をした方が良い成果が出やすいに決まっているのに、仕事で準備をする人が少ないのはどうしてでしょうか?
主な理由は下記のとおりでしょう。
何を準備していいか分からない
準備する時間や余裕がない
準備をしても直接的に評価されない
準備をしなくても雇用が脅かされない
このような環境が当てはまり、実際に仕事の準備に不熱心な人が多いのは、いわゆるオフィスワーカーの人でしょう。
一部の仕事の人は準備も熱心
英語を使う通訳や翻訳の仕事なら、あらかじめ英語を勉強してTOEICやTOEFLなどの資格をとる人が多いです。むしろ英語の勉強をしない人が稀でしょう。
また、税理士事務所で働いている人の場合は、税理士の資格を持っているか、資格取得に向けて勉強している人がほとんでしょう。
このような仕事の人は、仕事を遂行するために必要な知識や資格が明確で、かつそのような資格が評価されやすいので自主的に努力する傾向があります。
見えないところで差がつくから怖い
では、一部の業界の人だけが熱心に仕事の準備をしていて、オフィスワーカーはあまり準備をしていないかというとそれは違います。
オフィスワーカーでも一部の人はちゃんと準備をしているので、見えないところで差がついています。
むしろ、準備をする人としない人との差が大きい、オフィスワーカーこそ、仕事の準備が重要だと言えます。
だからといって、何でも手当たり次第取り組めば仕事の準備になるかといえば、そうではありません。
やったほうがいいこと
職場のルールの勉強
職場の人間関係の勉強
業務に直接関係する専門知識の調査/勉強
仕事で使うパソコン/ソフトの勉強
段取りよくやる方法の研究
職場のルールや人間関係、ローカルな専門知識に詳しくなることは、一見潰しが利かないようにおもえて勉強のモチベーションが上がりません。しかし、このようなことを熱心に勉強することで、職場に直接貢献するし、ひとつの具体例を深く知っていることがつぶしが利くような一般的な事象を勉強するときにも役立ったりします。
やらないほうがいいこと
自己啓発に特化する
仕事との関連が薄い資格の勉強
人脈形成
仕事で集中できなくても、自己啓発には集中できるって人は、気をつけたほうがいいです。自分では正しいと思っていても、職場で評価されることはないからです。
自己啓発や資格勉強は、やっている本人が気持ちよくなっているだけで、職場に直接貢献することが少ないからです。